五輪開会式出席の判断難しく
<首相>国際社会と日中関係で
オリンピックを目の前にこんな暴動が起こるなんて知らなかったです。
8月8日の北京五輪開会式へ福田康夫首相が出席するかどうかが注目を集めている。政府内に「日中の特別な関係」を理由に、首相の出席を求める声がある一方、国内にはギョーザ事件などで根強い反中感情がある。欧州などではチベット暴動を巡る中国政府の対応を「人権弾圧」として出席を見送る動きが広がっている。日中関係と国際社会のはざまで、首相は難しい判断を迫られている。
「行けたらね。行けたらと思います。でもまだそういうこと……まだ決めてないです」。首相は2日、記者団に開会式出席への期待をにじませながら語った。
日本はこれまで、五輪開会式には副文部科学相や文部科学政務官クラスが出席することが多かった。バルセロナ五輪(92年)には皇太子さま、アテネ五輪(04年)には河村建夫文科相(当時)が出席した。首相の開会式出席はソウル五輪(88年)での竹下登首相(当時)以来、20年間行われていない。
北京五輪組織委員会は、開会式への出席者を4月15日までに回答するよう各国に求めていた。政府筋は「隣国・中国での五輪となれば、これまでのように副大臣の出席では済まない」と、出席者の「格上げ」も含めて検討している。
だが、チベット問題の広がりを受け、国際社会では開会式ボイコットの動きが広まり、「だれが出席するかは高度な政治判断になった」(外務省幹部)と、現時点ではまだ回答を保留している。
今回の開会式では、ブラウン英首相、メルケル独首相らが既に欠席を表明するなど、欧州を中心に欠席の動きが広がっている。米国では大統領選で民主党指名を争うヒラリー・クリントン上院議員がブッシュ大統領に欠席を求める声明を発表するなど、民主、共和の有力3候補が大統領の欠席を促す方向で足並みをそろえている。
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